子宮内膜症

日本産婦人科学会では子宮内膜症を子宮内膜および類似組織が

 

子宮内腔以外の骨盤内臓器で増殖する疾患といっています

 

しかし子宮内膜症になる根本的な原因はわかりません

 

最近では環境ホルモンの問題特にダイオキシンとの関係が注目されています

 

アメリカではダイオキシンを微量に投与したサルに子宮内膜症の発症がより多く認められています

 

さらにより重症したことが報告されています

 

しかしダイオキシン説は子宮内膜症を引き起こす原因でありますが

 

まだ未解明な部分が多く残っている病気です

 

2つの説が原因として世界中で提唱されています

 

1つは月経逆流説です月経のとき子宮の内側を覆う

 

子宮内膜が血液とともに膣から体外に排出されますが

 

同時に月経血は逆流して卵管から骨盤の中に到達して月経血に含まれている

 

子宮内膜細胞膜がたいりゅうして子宮内膜症になるという説です

 

また社会的要因を指摘しています食生活と環境の変化が内膜症の増加の原因で

 

発展途上国において子宮内膜症の発生の例が非常に少ないことから

 

都市化と内膜症の発生に関係があるのではないかという説もあります

 

しかし途上国の人たちがただ検診を受けていないだけという考え方もあります

 

急激に患者の数が増えてきた背景には女性のライフスタイルの変化も考えられます

 

昔は初潮を迎える年齢も高く若いうちに結婚し子供を何人も生んでいました

 

その間妊娠中とその後半は無月経になるので

 

子宮内膜症になる可能性は低かったとい時代背景から比べると

 

女性の社会進出による晩婚少子化が原因であると考えられます

 

現代の女性は栄養状態がよいために初潮を迎える年齢が早くて出産回数が減少して

 

骨盤内の臓器が月経血にさらされる回数が増え

 

子宮内膜症を発症しやすいとかんがえられます

 

しかし子宮内膜症の直接的な原因はいまだ解明されていないので

 

治療法も現代医学ではありません原因が不明なので子宮内膜症の完治は難しく対処治療が主です